たちばなし

たったひとりのきみへ

卒業公演のあれこれ。

 


M1 夜明けカンパネラ

1曲目はとっっても悩んだのですが、最初になぎちゃんが振り向いて鐘を鳴らすという振りが好きなのと、歌詞でも“始まりの鐘の音だ”と言う部分があるのでこんなにしっくりくる一曲目はない!と思って、夜明けカンパネラにしました。

 


M2 アンサー

今回キュンと、未来予想図、事変、りちりち、恋の予感、#、の6曲を披露しなかったのですが、楽しい系の曲が少なくなってしまって。

最初のMCまでのブロックが重要な部分だなと思ってカンパネラの後に繋げるなら本当はネバランとかクラゲとか楽しい系の曲が良かったけど、その後のブロックがあまりにも暗すぎるな…と思ったので、2曲目はSEを入れて雰囲気を変えました。

 


M3 ユラリソラ

この曲は個人的に初期体制の思い入れがかなり強い曲です。

新体制の方が長くやっているし、全てを塗り替えないといけないような気がしていたけど、わたしにとっては今の体制と同じぐらい初期体制が大切で。

新体制から見てる人はもしかしたらこんな言葉を聞いて不快になってしまうかもしれないけれど…

やっぱりこの曲を聞いたら当時のことしか浮かばないです。初期の時、ずっと一緒にいた子との特別な曲です。

 

 

 

M4 ネバーランドじゃない

MC後は絶対曲フリができるじゃないですか。

それを考えた時に、盛り上がる曲が良くて、イントロを聴いたら心が踊るような曲…と考えてネバランにしました。

みんなが寝て少しずつ起きていって、みんなで回って、りんかちゃんが私たちに魔法をかけてくれるんです。

文字にするとわかりづらいかもだけど改めて振りを1つ1つじっくり見てみたら可愛くないですか?

 


M5 ぐるぐるカタツムリ

可愛い系の曲はやらない!という気持ちだったのですが、カタツムリはファンの方が好きっていう声が多くて…唯一のセリフ曲だし、セリフもらった時は嬉しかったし、変えて遊べるなと思ってカタツムリはみんなが喜ぶと思ったから絶対やろう!って思ってました。

みくちゃんのイントロの煽り(?)が好きなのでネバランから繋げました。

セリフ部分はどうしようかなと本番まで何も決めてなかったけど、りほちゃんのセリフを聞いて『わたしもみんなが大好き!』にしました。

本当に本当に心の底から出た気持ちだよ、ずっと好きだよ。

 


M6 君色クラゲ

実は君色クラゲはわたしがパフォーマンスするのがかわいいって言ってくれた人がいたり、橘花のサビの踊り方が好きと言ってくれた人がいたり、元々好きだったのですが、みんなのおかげでさらに好きな曲になりました。

ここまでは盛り上がる&可愛い系の曲ゾーンなので君色クラゲをいれました。

次の曲が終わったところでmcが再び入るんですけど、君色クラゲ終わりのmcがあまりしっくり来ないなと思ったので6曲目がこちらになりました。

 


M7 きみは六等星

どこにmcを入れたいかを考えて、何終わりがいちばんしっくりくるかと考えたら、六等星終わりなんですよね。個人的に六等星で終わってmcに入るのがすごい良くて。

もうそれは変えられないとなってこの曲になりました。

 


M8 僕らの轍

轍SEでキャッキャッした雰囲気のMCからガラッと変えたくて敢えて繋ぎではないのですが、SEをいれました。

実はかなり好きなSEです。個人的にも気合を入れてます。

轍は歌う時に声量とか気にするのですが、最後が1番上手く歌えた気がします。

あとはなぎちゃんとのパートの『憧れは止められない 自分は騙せないよ』がすごく好きです。あそこで手を合わせる振りなのですがお互い気持ちが入ってるとギュッて一瞬だけど握るよね。

そこがすごく好きでした。

 


M9 孤独とタイヨウ

孤独もSEを入れました。

この曲はやっぱり個人的には初期体制のイメージが強くて、最後まで初期の時を思い出していました。

SEで1人ずつ前に出ると言う当時のものを引き継いでいるのですが、初期の透色学概論ツアーファイナルを思い出してすごくグッときます。

1番大切なSEかもしれません。

時効?だから詳しく話せるのですが初期の時、お休みした理由は精神的なものでした。

お休み中、外に出ると誰かに見られてる気がして、電車にも乗れずフラフラしてしまったり、しんどい時期が続いて、でもそのしんどさを周りにわかってもらえないことがだいぶ辛くて。

誰も自分のこと大切にしてくれないなら自分でするしかないじゃん、と思って治すためには離れなきゃいけなかったので卒業を決めました。

休養中にも関わらず、卒業発表して2日後の大阪の単独に数曲だけわがままを言って出演させていただきました。

その時に披露した1曲が孤独とタイヨウなのですが、『味方なんて誰もいないって僕の口癖』という当時は今と振りも全く違ったのですが、その時一緒に歌ってたメンバーがすごい泣いてくれて、大切にされてないと思ったことも、手を差し伸べられてないと思ったことも、全部そう思い込んでただけでそうじゃなかったんだなと気づけて、そこからさらに大切な曲になりました。

本当に1番大好きな曲です。

 


M10 戻ることないこの瞬間

このブロックは切なさというか儚さというか…綺麗さをメインにしています。

ノンストップでやりたくて、でも間の曲が迷いすぎたのでここらへんは最後から決めていきました。

君夢で本編を締めたくて、そこから逆算?しました。

未来予想図を省いたのにも理由があって、戻ることないこの瞬間と歌詞の感じが似ているのと、りちりちとか事変とか恋の予感とか明るい曲をなくしているので、寄りすぎたくもないなと思って、予想図は省いちゃいました。

本当はすごくすごくやりたかったのですが時間の関係上…

戻ることないこの瞬間は去年の3月の単独でお披露目したお別れソングなのですが、歌い出しのかのんちゃんとのパートが好きなんです。

切なめの曲はかのんちゃんとのパートがかなり多くて、歌が苦手なのでかなり迷惑をかけてしまったかもしれないけれど、一緒に最後まで歌えてよかったと思います。

メンバーとまた明日ができないことを今すごくすごく実感しています。

でも終わりが来たら二度と同じステージに立って一緒に歌って踊れないことを知っていたから自分なりにすごくすごく6人との時間を大切にできたんじゃないかな…かけがえない日々でした。

遠征が楽しい!と思えたのは新体制からだし、みんなで深夜まで集まっておしゃべりしたり、遠征先でもメンバーの誕生日をサプライズしてお祝いしたり、一緒に美味しいもの食べたり、全部が夢のような時間でした。

もう戻れないからこそ、その時の思い出を大切にしまっておこうと思います。

 


M11 やさしさのバトン

私たちの始まりの曲です。

初期も、新体制も、この曲から始まりました。

あまり対バンでは頻繁にやる曲ではないけど、わたしがオーディションを受けたいと思ったきっかけの曲はやさしさです。

前のグループを抜けて、次のアイドルグループを探していた時にお世話になっていたイベンターさんに紹介してもらって、このデモ音源を聴いた時に2サビの歌詞がすごくピッタリ自分に当てはまったんです。

私の探していた場所はここだったんだ、と思って、でもデビューが半年後の予定だったのでファンの人のために早く復帰しなきゃいけない気持ちがあって遠すぎるなあと思って断ったんです。

でもやっぱり、このグループに入りたい!と思い、オーディションを受けました。

この曲がなければ透色にいなかったです。

 


M12 自分嫌いな日々にサヨナラを

みんなは自分のこと好きですか?

わたしは好きです。とてもとても好きです。

元々すごく自分好きだったわけではないけど、みんなが大切にしてくれるから、みんなが好きでいてくれるから、だから自分がすごく好きになりました。

自分しか自分の全部のいいところも悪いところも頑張りもわからない。

だから他の人に好かれなくても、自分だけは自分を好きでいようという気持ちもあります。

でも私が出会う人たちは自分のこと嫌いな人の方が多かったです。

だからこの曲は自分好きの私がみんなに送る曲です。

これからはみんなのそばにいて背中を押すことも自信をつけることもできないかもしれません。

だから最後にもう一回やって少しでも自分のことを大切にできるきっかけになればいいなと思うんです。

他人に自分のこと好きになってねと言われてもしっくりこないと思うし、自己嫌悪してしまうと思うんです。

正直私も自己嫌悪する時はすっっごくあります。誰かと比べて自分なんてと思うこともあります。

それでも誰か1人も自分のことを好きでいてくれて、どんな自分でも好きになってくれたから、そんな自分を嫌いになることはできないんです。

少しでもこの曲を歌って踊ってる私を思い出して、明日を楽しく生きる力になりますように。

 


M13 ≒

詳細は省きますが、唯一の初期と新体制を繋いでる曲です。

だから私はこの曲がとっても大好きなんです。

RECする時に歌割りが決まるんですけど先にRECしてるメンバーから写真が送られてきて、ソロがあってびっくりしたことを覚えてます。

ずっとみんなにそれが嬉しかったこと言いたかったのですが、言う機会がなかった…

し、自分に歌の自信がないのでここを歌う時はやば!音痴!下手!と内心思いながら歌ってました。ごめんね。

元々大切な曲なのですが、透色ってなにいろの褒めてもらおうの企画でプロデューサーの仲村さんが言ってくださった言葉を聞いてさらに大切な曲になりました。

『一つでは歪なピース』なんです。ソロだったらダメなんです。グループだから、この曲が成り立つんだなと思います。

これからはなぎちゃんがここを歌うみたいで嬉しい、なぎちゃんなら大切に引き継いでくれるんだろうなと思います。

曲によって2人のところはこのメンバーとみたいなのがかなり多いんですけど(ネバランとクラゲならなぎちゃん、キュンとならみくちゃん、とか)この曲はいろんなメンバーとパートを一緒に歌えて嬉しかったです。

 


M14 君と夢と桜と恋と

絶対に本編最後はこれしかないなと決めました。

私のいない世界は日常にできそうですか?

私はまだまだ時間がかかりそうです。

『お宝の地図も背中の翼も全部全部君がくれたんだよ』という歌詞を歌ってる時に少し泣きそうになりました。

みんながたくさんくれたから、私はこれから先も歩いていけるんだよ。

きっと卒業してほしくなかったでしょう。受け入れられなかったでしょう。

でもそれでも最後には背中を押してくれてありがとう。

そう言えば悔しい話があって、Cメロの前に急に咳込んじゃって1番大切ななぎちゃんとのパート中ずっと咳込んでしまって、『信じてみたい』しか歌えなかったの。

悔しいけどちょっとおもしろいよね、最後の最後まで自分はこんなんだなあと思って少し自分らしくて、本当はすっごく歌いたかったんだけどね…!

 

 

 

EN1 だけど夏なんて嫌いで

だけ夏は私のファン方は私のイメージが強いんじゃないでしょうか。

曲中かなりセンターにいさせていただいて、MVもありがたいことにいっぱいうつしていただいて。

絶対にこの曲はSEから始めたかったんです。

こはが加入して今の7人の始まりの曲はだけ夏だし、いろんな夏の思い出がSEに詰まっているから。

いっぱいありがとう。一つの目標をファンの人と掴みにいこうとする時間がすごく楽しかったんです。

ファンの人はどれだけ時間とお金をかけても、そのステージに立てるわけではないので、私たちだけが盛り上がって頑張ってるのかなと思ってしまったりしそうなのに、そんなこと一切思わず同じ熱量で頑張ってくれたことが私はすごくすごく幸せでした。

NATSUZOMEのみんながくれたステージ、みんながくれた時間でパフォーマンスできたことは一生の思い出です。

あとはこの曲とずっと共にした2周年ツアーは個人的には情緒不安定期間というか…本当に落ち込むことが多くて、遠征に来てくれたファンの人を嫌な気持ちにさせてしまっただろうなと思っていたのに、みんなが優しくいつも話を聞いてくれたからこのツアーも乗り切れました。全部全部ありがとう。

これからも思い出の曲です。

 

 

 

EN2 衝動

そして透色として私が最後にパフォーマンスすると決めた曲は衝動です。

『孤独な道も間違っていない』

この歌詞はこれから1人で先に進む自分の背中を押してもらおうかな思ってこの曲を最後にしました。

(↑ここを歌わないメンバーはV字になってみんなで外向いているだけなのですが、隣にいるみくちゃんの手を握ったら泣き始めてびっくりした。みくちゃんとは意外と目を合わせたり、手を握ったりする振りが多くて寂しくなっちゃいました)

グループにいるから1人じゃないってわけでもないし、時には孤独を感じることもあったけど、やっぱり頼れるファンの人とか一緒に目標を目指すメンバーがいなくなるのは違うから。

これからは自分1人で進んでいくのかな。

でも今までの記憶があれば多少のことはまああの時よりはマシだなと思って乗り越えられる気がするので大丈夫です。

 


たくさん書いちゃった、みんなのそばにいれてよかった。

この日に何回も戻りたいと思えるぐらい大切な記憶です。

本当に戻ってくれたらいいのにな。

今も不意に透色の曲を口ずさんだりしてしまって、まだまだ透色に執着してるなと思って、やめなきゃ!と思うのですが、思い出が多い分そんな簡単に切り替えたり忘れることはわたしはできません。

私は映像があるのでもう少し気持ちの切り替えができたらみようかなと思います。

楽しかったね。